ADHDの怒りのコントロール20:アサーションで上手に怒りを伝えよう
「アサーション」とは自分も相手も尊重した自己主張をすることです。腹が立った時、怒りを我慢しすぎてもよくないし、かといって爆発させてもいけない。相手の気分を害せず、自分の気持ちを伝えたい。なかなか難しいことですが、ポイントを押さえて繰り返し練習していきましょう。
アサーションとは?
アサーションはより良い人間関係を築くためのコミュニケーションスキルです。「相手も自分も尊重したコミュニケーション」を理想としています。
アサーションのポイントを押さえて、トレーニングしていくと、時間はかかるかもしれませんがアサーションに基づいた他者とのコミュニケーションが取れるようになるでしょう。
アサーションを実践する前に、自分の自己表現のパターンを確認しておきましょう。
電車に乗るために、長い列ができています。電車がやっと到着し、ドアが開いたとき、自分の前に割り込んできた人がいます。
あなたはどうしますか?
- 腹が立ったけど何も言わないし何もしない
- 文句を言って列の後ろに並ばせる
- 自分が並んでいたことを伝え、丁寧にはっきりと列の後ろに並んでほしいと伝える
1はノンアサーティブ(非主張型)タイプの人です。気が弱く、自己主張が苦手ですが、ストレスを内にためやすく時に自分よりも弱い立場の人や家族など気持ちを許せる関係の人に感情を爆発させてしまう可能性があります。
2はアグレッシブ(攻撃型)タイプの人です。自分の意見や主張をはっきりと伝えることができますが、時に押しつけがましかったり相手の主張を無視してしまうことがあります。
3がアサーティブ(非主張型と攻撃型の黄金率)タイプの人です。自分の主張をすることができ、相手の立場や意見を尊重できる人です。
アサーションのポイント
- 自分の気持ちに素直になる
- 柔軟な言い方で伝える
- 自分も相手も尊重する
ノンアサーティブタイプの人は、自分の感情を押し殺してしまいがちです。まず、自分が感じた気持ちを素直に受け止めることから始めましょう。
自分の気持ちを素直に感じたら、それを相手に伝えましょう。ここで、アグレッシブタイプの人は「言い方」を振り返ってみましょう。強い表現や、押し付けるような口調になっていませんか?
あなたの気持ちを伝えた時に、相手がどのように受け止めたのかを振り返ってみましょう。相手に自分の気持ちを受け止めてもらえ、納得してもらえたら成功です。
アサーションのコミュニケーションができるようになったら、意見が食い違ってもお互いの主張をすり合わせ、より良い方法を見つけて行くことができるようになります。そうすると、自分の周りに柔軟なコミュニケーションがうまれ、柔らかい人間関係の輪ができていきます。
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