ADHDの怒りのコントロール8:怒りの大きさを数値化してみよう
怒りには大きさがあります。でも、目に見えないので怒りを感じた直後はとても大きく感じてしまいます。怒りを数値化すると、客観的に怒りをとらえることができ、不用意に大爆発するのを防ぐことができます。
怒りには大きさがある
「イラッ」「むかつく!」「もう我慢できない!!」
怒りにもいろいろな種類があります。怒りは目に見えないものですが、どうやら大きさがあるようです。
ちょっとした怒りはすぐに忘れることができます。自分の身や大切な人の身が危険にさらされるような出来事があれば当然大きな怒りが生まれます。大きな出来事ではなくても、同じようなことが続いてじわじわ積み重なっていく怒りもありますね。
衝動性の高いタイプのADHDさんは、どんな大きさの怒りでも瞬間湯沸かし器のように瞬時に沸騰して大爆発を起こしてしまいがちです。そして、大爆発を起こした後でそんな自分に後悔するのではないですか?
まずは、怒りのピークの6秒間を爆発せずにやり過ごしましょう。
その後で、今感じている怒りの感情は大きなものなのか小さなものなのか考えてみましょう。怒りの大きさが分かると、それに合わせてどんな行動をとったらいいのか分かります。
怒りを数値化する
では、怒りの大きさはどうやって計ればよいでしょう?
怒りは形が無いので、長さを計ることも重さを測ることもできません。でも、何となくの印象で、怒りの大きさを感じ取ることはできます。
その、自分が感じた怒りの大きさを10段階に分けるのです。
では、想像してください。
0は怒りを感じていない穏やかな感情です。
10はめったとない、我を忘れるほど大きな怒りです。大切な人や物に危害を加えられた時のような。
では、コンビニの店員さんの態度が悪かったときに感じた怒りは1~10の間のどれくらいですか?
お弁当を買ったのに箸がついていなかったときの怒りはどれくらいですか?
今日の出来事の中で腹が立った出来事を数字で現してみましょう。
数字で現してみると、案外小さな怒りだということが分かります。すると、不思議と冷静になれるのです。
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