ADHDは事故に遭いやすいって本当?
ADHDは交通事故や労災事故、日常生活での怪我が多いことが分かっています。注意散漫になりやすいことや、「これくらいなら大丈夫」という状況判断の甘さが原因です。
注意散漫になりやすい
ADHDは刺激に弱いのです。車の運転中、気になるものがあったらついわき見運転をしていしまいます。前方不注意で追突事故を起こしてしまう確率が高くなってしまいます。
集中力が途切れる
逆に、刺激が少ない状況が続くと、すぐに集中力が途切れてしまいます。心ここにあらずの状態になり、とっさの判断が必要なときに対応が遅れます。
また、覚醒が低くすぐに眠たくなってしまうので、居眠り運転も多くなります。
状況判断ができない
ADHDは見通しをたてたり見積もりを立てたりするのがとても苦手です。「細い道だからスピードを緩めよう」「歩行者が多いから注意しなければ」など、刻々と変わる状況に合わせて判断していくことが難しいのです。
「これくらいのスピードならすぐに止まれる」と判断して出しているスピードが法定速度をはるかに超えていて、スピード違反で捕まってしまった、ということもあります。
たくさんの情報の中から必要な情報を拾うのも苦手です。安全確認をしたつもりでも、近づいてくる自転車に気が付かなかった・・・、ということも起こりがちです。
刺激を求めてしまう
ADHDは強い刺激を求める傾向がある人が多いのです。スピードを出したり無理な車線変更を繰り返してスリルを味わうのが楽しいと感じている人も多いかもしれません。ADHDでも、とくに10代~20代の若者にスピード違反や重大事故が多いといわれています。
ボディイメージができていない
ADHDは自分の身体のイメージを脳が十分把握していない事が多いようです。知らないうちにどこかにぶつけてあざができてしまった、ということが頻繁にある人は、ボディーイメージができていない可能性があります。
状況判断ができないうえに自分の身体が今ものに対してどういう位置関係にあるのか、どういう姿勢でいるのかを十分把握していないため、物にぶつかってしまうのです。
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