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ADHD力向上委員会

ADHDを楽しく生き抜くためのブログです

ADHDは大人になってから発症することがあるの?

ADHDの基礎知識

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ADHDは大人になってから発症することがあるの?

子供時代は特に問題を抱えていなかったのに、社会人になってから「仕事が進まない。」「約束が守れない。」といった問題が表面化し、ADHDと診断されることがあります。これは、大人になってからADHDが発症したと考えてよいのでしょうか?

 

ADHDは生まれつきの障害です

ADHDは先天的に脳の機能に偏りがあります。つまり、ADHDは生まれつきの障害であり、後からADHDを発症するということはありません。

 

大人になってからADHDと診断されたのは、大人になるまで障害に気が付かずに生きてきたからにすぎません。ADHDの特徴は個人差があり、学生時代は見過ごされてしまいやすいのです。

 

ADHDは人口の10%を占めているのではないかと思われています。恐らく、ADHDの特徴を持っていても気が付かないで生きている潜在的なADHDはとても多いのでしょう。

 

子供時代に思い当たることはありませんか?

大人になってからADHDと診断を受けた人のほとんどが、子供時代を振り返るとADHDの特徴を持っていたことに気が付きます。

 

子供時代にいかの項目に思い当たることはありませんか?

 

  1. 落ち着きがなくじっとしているのが苦手だった
  2. 集中して先生や友達の話を聞けなかった
  3. 順番が待てずに列に割り込んで注意を受けた
  4. 忘れ物やなくしものが多かった
  5. 怪我をすることが多かった
  6. 授業中など静かにしていないといけない時でのおしゃべりを止められなかった
  7. 宿題を最後までできないことが多かった
  8. 授業中歩き回ってしまうことが多かった
  9. 友達が少なかった
  10. 他の子供と同じ行動をするのが苦手だった
  11. キレやすい子供だった
  12. いたずらが過ぎて起こられることが多かった
  13. 順番を考えず手当たり次第に物事をはじめてしまうことが多かった
  14. 人の話を最後まで聞けなかった
  15. 約束をよく忘れたり遅刻することが多かった
  16. 「静かにしなさい。」とよくおこられた

この項目に6個以上当てはまると、ADHDの可能性があるといわれています。

 

落ち着きがない、おっちょこちょいの特徴なのかもしれません。でも、ADHDは生まれつき脳の機能に偏りがあり、子供時代からADHDとして特徴的な行動をとっているものなのです。

 

大人になってからADHDが表面化する理由

ADHDの概念がなかった

現在「大人のADHD」に苦しんでいる当事者が多いのは、現在「大人のADHD」と呼ばれている人たちの子供時代には日本の医学界に置いてADHDという概念がなかったからです。

 

アメリカでは、ADHDはもっとも多い児童の問題として1970年代から社会的な研究が進んでいました。

 

しかし日本では、80年代になってやっと落ち着きのない子供に対して「多動性障害」という診断が下されることがありましたが、学習障害の併存障害だととらえられていました。

 

90年代後半になって子供の多動性や適応障害に悩む当事者たちが病院に診断を求めるようになりました。しかし、医師にはまだADHDという概念が定着しておらず、診断をつけることができないどころか「そんな病気は無いよ。」と門前払いをするような状態でした。

 

そんな時、マスコミがADHDについての報道を連続して行いました。1998年の事です。社会的な注目が集まることでようやく医学界でもADHDという存在が認知されるようになったのです。

 

つまり、日本の医師たちは、2000年ごろになってやっとADHDの診断をつけることができるようになったのです。

 

特徴の現れ方に個人差がある

ADHDを早期発見し、適切な支援をしようとする動きはようやく最近になって実用的な動きになってきました。しかし、この「早期発見」がなかなか難しいようです。

 

ADHDの特徴の現れ方には個人差があります。多動性や衝動性が強く表面化していれば家族や教師の目にもとまりやすいのですが、多動性や衝動性の少ないタイプ、いわゆる「のび太型」のADHDは大人になるまで見過ごされる傾向にあります。

 

また、特徴の現れ方が軽度であれば、多動性や衝動性があっても個性としてとらえられてしまいます。

 

学生時代は大目にみられる

「授業に集中できない」「宿題をすぐに忘れる」といったようなことが目立っても、学生時代は単位さえ落とさなければ大目に見てもらえます。子供は未熟でまだ発達段階、これから問題行動は修正していけばいいと学校の先生も周りの大人たちもとらえているからです。

 

それに、ADHDの多動性や衝動性は大人になるにつれて目立たなくなって行きます。子供たちも多くの失敗を経験し、集団に適応できるよう自分の行動をある程度コントロールできるようになるからです。

 

しかし、行動をコントロールできるようになったからと言って、脳内の働きをコントロールできるわけではありません。ADHDは生まれつきもった脳の機能の偏りと一生付き合わなければならないのです。

 

ADHDの特徴は多くの場合、大人になってから自分や周囲の人を困らせてしまいます。そう言う事態になってやっと病院を訪れ、大人になってからADHDの診断を受けることになるのです。

 

それって、大人のADHDかもしれません (アスコムBOOKS)

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