ADHDがなくしものが多いのはなぜ?何が困る?
ADHDがなくしものが多いのはなぜ?
ワーキングメモリーの容量が小さいから
ADHDの人はワーキングメモリーの容量が小さく、大切なことでもすぐに忘れてしまいます。友達とおしゃべりをしながら何気なくテーブルに傘を置いたとします。ADHDは傘を置いたこと自体を忘れてしまいます。
ワーキングメモリーがうまく機能していないから
ワーキングメモリーは記憶をとどめておくほか、必要な記憶を思い出すという機能も持っています。もしテーブルの上に傘を置いたことを忘れてしまっても、ADHDではない人なら、後で傘を置いたことを思い出すことができるでしょう。
ところが、ADHDは情報の整理が頭の中でできておらず、引き出しの中に雑多に情報を詰め込んでいるような状態です。この記憶の山から自分の行動を整理して思い出すということができません。
刺激に弱いから
傘を無くしてしまったら、当然見つかるまで探します。その途中で、面白そうな本を見つけてしまったら、ADHDの人は迷わず手に取って読み始めてしまいます。集中して読んでいる間に、傘を探していることを忘れてしまうのです。
通常は、探し物をしているときに興味をそそられるものを見つけても、「あとで見よう。」と判断します。ADHDは刺激をすぐに拾ってしまううえ、欲求のコントロールが苦手てすぐに手に取ってしまうのです。
片付けが苦手だから
そもそも、物の定位置を決めておくと物がなくなくことはあまりありません。ところがなぜかADHDは片付けが苦手。何でも適当な場所においてしまうのでいつも部屋が散らかっています。
ADHDはたくさんの情報の中から特定のものを見つけるのが苦手。散らかったものの中から探している傘を探すのはADHDにとってウォーリーを探せをしているのと同じような状態なのです。
なくしものが多いと何が困る?
何度も同じものを買うことになる
探しても見つからないどころか、探すことさえ忘れてしまうのがADHDです。当然傘が無ければ困るので、新しく買うことになります。そして、探し物というのは新しく買ってから見つかるものです。
そうやってボールペンとか、手帳とか、手袋とかいろいろなものが複数家にあります。しかも、部屋に散らかった状態で。
こうやっていくら無駄にお金を使ったことでしょう?
大切なものや人のものもなくしてしまう
ボールペンや傘ならなくしても問題にはなりません。でもこれが、家の鍵だったらどうでしょう?鍵を無くしてしまったら、家に入ることができなくなりますよね。
人から借りているものだったらどうでしょう?人から借りているものを無くしたら、信用も無くしてしまいます。
大切な書類だったらどうでしょう?取引先に渡さなければいけない書類だったら?
物と一緒に信頼を無くしてしまうことになってしまいますよね。
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