WRAPの活用法6:調子が悪くなっているときの対処方法を考える
「いい感じの自分」を保つためにできる事を実践していても、精神状態が不調になってしまうことがあります。自分ではどうしようもない状態を「クライシス」といいます。今日は「クライシス」に至る前の状態で食い止める方法を考えていきましょう。
調子が悪くなった時のサインを書きだす
精神状態が悪くなってきたとき、自分はどのような反応を示すでしょう。確認しておくと、クライシスになってしまう前に、気持ちを立て直すことができるかもしれません。
ルーズリーフを一枚取り、一番上に大きく「調子が悪くなった時のサイン」と書きます。そして、その下に自分の限りなく不調になった時のサインを書きだしていきます。
私だったら。
- 周囲の人の些細な言動を被害的にとらえる
- いらだちや不満を表に出してしまう
- 行き詰っている感じがする
- 夜何度も目が覚める
- 朝方目が覚めて不安になる
- 息苦しくなる
- 頭痛がする
- 休日は一日中布団から出られない
- 食欲がなくなる
- 人に合いたくなくなる
- 考えがまとまらない
- 危険なことをしたくなる
- 自分を傷つけたい欲求に駆られる
- アルコールを大量に飲む
- 疲れても休めなくなる
- 死んだ方が楽かとふと思う
中には、意識が飛んだり幻聴が聞こえたり、被害妄想を持ったりするかもしれません。
調子が悪くなった時にすること
ルーズリーフの裏に、「調子が悪くなった時にすること」とかきます。その下に、これから下に書いてあることを書きうつしてください。
- 精神科のクリニックなど、病院にかかっている人は医師に助言を求め、アドバイスに従う
- いつも支えてくれる人に今の精神状態の話をする
- 調子が良くなるまで家族や友人にできるだけそばにいてもらう
- 最悪の状態になった時、自傷行為をしないように対処する(危険なものを預かってもらうなど)
- 日常管理リストに挙げたことを実行しているかチェックする
- 最低3日は責任が発生する環境から逃避する(仕事を休むなど)
- 1日2回ピアカウンセリングを行う(利用している人は)
- 深呼吸やリラクゼーションをする
- 雑記帳に自分の気持ちを書き殴る
これらの事をできるだけ実行してみましょう。特に、最悪な状態になった時に自分を傷つけないように対処することはとても大切なことです。実行に移した経験がある人は特に要注意です。一人で対処しようとせず、誰かの助けを借りて下さい。
上記の内容に加えて、運動や何かをつくることに没頭すると気持ちが回復することもあります。
また、病院にかかっている人は予約日ではなくても一度受診したほうがよいかもしれません。医療機関にかかったことがない人も、どうしようもなく不調になってしまった時は病院に助けを求めていいんだということを覚えておいてください。
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