ADHDの怒りのコントロール5:怒りを感じたら深呼吸で落ち着こう
怒りを感じて爆発するのを押さえたいときは、深呼吸をしてみるといいですよ。怒りが体に起こす生理的な現象を鎮めて頭を冷静にしてくれます。
怒りが起こった時の身体の反応
腹が立つことを言われたり、嫌な場面に遭遇した時、怒りの感情が生まれると思います。怒りを感じた時、身体はどんな反応を示しますか?
頭に血が上り、心臓の鼓動が早く、強くなり、呼吸が浅く早くなるでしょう。ぎゅっと手を握り締めたり、肩に力が入ったりするかもしれません。
これは、危機的な状況に対して抵抗するための身体の反応です。
危機的な状態になり、緊張を強いられると、交感神経が強く働きます。交感神経が働くと、身体にはこんな反応が起こります。
- 血圧の上昇
- 脈拍の増加
- 血管の収縮
- 呼吸数の増加
- 筋肉の緊張
- 発汗
そうです。怒りを感じた時の身体の反応は、交感神経の働きによるものなのです。
深呼吸がもたらすリラックス効果
深呼吸は、戦闘モードでスイッチが入ってしまった交感神経の働きを緩和してくれます。
ゆっくり深く息を吸い込み、ゆっくりと長く息を吐く。
深呼吸は副交感神経の働きを促していきます。交感神経と副交感神経は、お互いにシーソーのようにバランスを取りながら働いています。どちらかが強く働くとどちらかは力を弱めるように出来ているのです。
怒りのために交感神経が活発に働きだした時、深呼吸で意識的に副交感神経を働かせると、交感神経の働きが弱まっていきます。すると、怒りの感情もゆっくりと収まっていきます。
怒りの強さは怒りを感じて6秒間でピークに達し、その後は落ち着いていきます。深呼吸をしている間に、怒りのピークをやり過ごすこともできます。
カッとなった時こそまず大きく息を吐き、お腹が膨らむまで息を吸い込んで、もう一度ゆっくりと吐き出しましょう。
深呼吸は怒りを鎮めるほかにダイエット効果や安眠効果もあるとか。普段から深呼吸をする習慣をつけておくのもいい方法ですね。
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