ADHDのための金銭管理術
ADHDは金銭管理がとても苦手です。数字を実際のお金としてイメージできないので、どれくらいお金が必要で、どれくらいお金を使ったのかよく分からないのです。その上、衝動的に欲しいと思ったものを買ってしまったり、あるのを忘れて同じものを買ってしまうといった無駄使いもしてしまいます。
予算を決める
紙とボールペンを用意してください。
次の項目の金額をざっとでいいので書き出してみましょう。
- 固定費:家賃(住宅ローン)、光熱水費、新聞代、通信費(電話、プロバイダー、スマホなど)、保険料、車のローンなど、毎月ほぼ決まっている支出
- 流動費:食費、日用品費など必ず必要でなおかつ支出金額が一定でないもの
- 娯楽費:交際費、被服費、雑費など、無くても済むけれど使いたい支出
収入から、まず1.固定費をひきます。
たとえば月25万円の収入のある夫と妻二人暮らしの家庭で、家賃が8万円、光熱水費に2万円、新聞代に4000円、通信費に20000円、保険料に20000円、車のローンを20000円支払っているとします。
250000-80000-4000-20000-20000-20000=106000です。
106000円から、食費と日用品費を引きます。
食費は収入の15%が大体の目安になるようです。日用品費は大人の2人暮らしなら毎月20000円ほどあれば十分でしょう。
食費の管理
食費は25万円の15%なら37500円になります。
食費の管理法については、こちらの記事に詳しく書いています。
日用品の管理
日用品は、毎月1回まとめてネットで購入するのをおすすめします。あらかじめ必要な日用品のリストをエクセルなどで作って置き、毎月チェックして必要なものだけを購入します。
ドラックストアはつい衝動買いしたくなるように商品を陳列していてADHDにとっては危険な場所です。広いお店ほど刺激量が多く、買い物を忘れたり衝動買いをしたりと無駄遣いのリスクが高くなってしまいます。
ネットは一度購入すると購入履歴が残ります。次回から購入履歴を利用して買い物をすると、余計なものを購入する危険が減るし、買い物にかける時間も節約できます。
5000円以上購入で10%割引の楽天24など、ネットをうまく利用すると購入単価を抑えることができます。
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自由に使えるお金でも財布に入れない
106000円から食費と日用品費を引くと、48500円になります。その中から夫にお小遣いを20000円渡すと(少ない?)28500円になります。
これは、お財布にいれず、銀行にも預けずに家にしまっておきましょう。
銀行に預けると、「銀行に貯金がある」と思ってつい使ってしまいます。お財布に入れると、多分間違いなく使ってしまいます。
残りのお金は、「病気になって病院に行かなければいけないとき」「急に従妹が結婚することになった時」など急な出費に備えて使わずにおいておきます。
そして、何事もなくその月を終えたら、貯金用の口座に20000円を入金します。これは、いざというときや将来のための貯金です。
食費や日用品費が残ったら、絶対あかない貯金箱に入れておきましょう。貯金箱がいっぱいになったら、家族で旅行に行くなど、楽しみのための貯金にします。
残りの8500円は、あなたが自由に使っていいお金です。貯金箱に寄付してもいいですし、好きな洋服を買ってもいいです。自分のためにへそくりにしても構いません。家計を上手に管理できたあなたの「賃金」だと思えばいいのです。
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