WRAPの活用法5:不調になるサインを見抜く
特に何か起こったわけでもなく、いつも通りに過ごしていても精神的に不安定になることはありませんか?どんな不調にも、前触れになるサインがあります。今日は、不調になる前触れに現れるサインを見つけ、対処法を考える練習をしていきます。
不調になるサインを書きだす
いつも通りに過ごしているのに、気分が落ち込んでやる気が出ない、イライラして人に当たってしまうなど、突然精神的に不安定になることはありますか?
精神的に不調になることは誰にでもあります。明らかなストレスがある場合も、特に思い当たるイベントが見当たらないこともあります。ただ、思い当たる出来事が無くても、ホルモンバランスの影響や日照不足や低気圧などの気候の影響など、私たちの精神を不安定にするものは実はたくさんあるのです。
ADHDに合わせてうつ病などの二次障害を起こしてしまった人や、二次障害とまではいかなくても精神的に動揺しやすい人は特に気をつけなければなりません。
自分で対処できる範疇で精神のバランスを取り戻せるよう、対処するのが今日の課題です。
では、ルーズリーフを一枚用意しましょう。そして一番上に「不調のサイン」と大きく書きだします。
そして、精神的に不安定になる前によくおこることを思い出して書きだしてみましょう。
私だったら。
- 片頭痛をおこす
- 生理痛がひどくなる
- 意味もなく不安になる
- 淋しくて仕方がなくなる
- 緊張感が取れない
- 集中できない
- ミスが増える
- 過度に落ち込む
- 好きなことをやる気がしない、楽しく感じない
- せかせかする
- イライラする
- いつも習慣的にできていることをしなくなる
- 人を避ける
- 小さなことが気にかかる
- 悲観的になる
- アルコールの量が増える
- 食欲がなくなる
- 眠れなくなる
不調のサインは、自分が気が付いていなくても家族や友人は気が付いているというものもあります。自分の身近な人と一緒に考えてみてもいいですね。
不調になるサインがあらわれたら必ずすることを考える
では、もう一枚ルーズリーフを用意します。タイトルは「不調のサインに対してしなければならないこと」。
サインに気が付いたときに対処すれば気持ちや行動を和らげることができる方法を考えていきましょう。
私だったら。
- 睡眠をとる
- 日常生活管理リストをいつも以上に忠実に守る
- 友人に不調であることを相談する
- ヨガをする
- ゆっくりお風呂に入る
- 自分の気持ちを思いのまま書きだす
- 趣味に没頭する
- お気に入りの雑貨店に行く
負担なく行えることを書きだします。不調のサインが出ていると、何もしたくなくなるかもしれません。そんな時でも、何とか行動にうつせるようなハードルの低い事柄を書きだしておきます。
必ずではなくてもしたらよいことを考える
まだやってみたことは無いけれど、一歩踏み込んで行動に起こせばいい方向に向かうかもしれないと思えることも書きだしておきましょう。
- カウンセリングを受けてみる
- 昔の友達に会ってみる
- 感情移入できる映画を見る
- 友達とカラオケに行く
- 山登りに行く
- 魚釣りに行く
- 汗をかくくらいの運動をする
不調のサインが出た時に適切に対処することができれば、精神状態は比較的すぐに回復します。最初は上手く行かなくても、いろいろな方法を試すうちに良い方法が見つかるかもしれません。そして、自分の発する不調のサインに気付くのも上手になって行くでしょう。
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