自分を「いい感じ」に保つ為にWRAPを利用する
元気回復プランWRAPという行動プランがあります。自分が「いい感じ」であるために、「元気に役立つ道具箱」をつくったり、「いい感じ」を保つための6つの行動プランを自分自身で作り出し実行していくものです。
ADHDの特性からストレスを抱え、二次障害に陥ることは残念ながらとても多いのですが、WRAPは二次障害の予防や回復にとても役立つと思います。
元気回復プランWRAPとは?
WRAPは精神的な不調を持っている人が、「どうやったら夢や希望をあきらめず元気な自分でいられるだろう。」という思いで研究を始めたことから始まりました。研究を進めるうちに、元気になるための簡単で安全な方法がいくつかあるのだということに気付きました。
その元気になる方法を、生活の中に活かす為にあみだされたのがWRAPです。
WRAPは自分自身で作り上げる行動プランです。受け身的では進めて行くことはできませんし、誰かに押し付けられることもありません。
自分自身が元気であるためのツールを見つけ、道具箱の中に入れていきます。そして、元気であるための生活管理や、不調になった時の対処法を考えておくのです。
元気であるために大切なこと
WRAPでは人が元気でいるために、5つの大切なことがあると提唱しています。
希望の感覚
今現在苦しんでいても、苦しみはいつか終わり、苦しい現状はいつかおわる。何かしら良い方向に向かっていくはず。
このように、将来に関して希望を持ち、可能性を信じることが大切です。
自分が主体になる
自分の人生の主導権を持つこと。自分の本当の気持ちを押し殺さず自らの想いに耳を傾け表現すること。
簡単なようでとても難しいことかもしれません。自分の人生を自分で選択し、責任を持つことは自分自身が自由であるという証です。
学び
自分の人生に責任を持つということは、元気な自分を主体的に保つということでもあります。自分が元気になるために、実はいろいろな方法があり、いろいろな資源があるはずです。
視野を広げ、情報を求め、元気でいるための方法を学び、実践していくことが大切です。
学んでいるうちに、自分が本当は何を望んでいて、何を必要としているのかが分かってきます。
自分にとって大切なものを大切にする
自分の人生の主導権を持ち、自分の望むことを実行しようとすると、周囲と何かしらぶつかることがあるかもしれません。
それでもあきらめず、自分の想いを伝えることが大切です。争ったり、一方的に訴えるのではなく、冷静に自分自身の想いを周囲に伝えて行くのです。
サポート
人は人と支え合わずに生きて行くことはできません。自分に何かしらのサポートが必要なときは、自分から助けを求めて行き、自分の健康や生活を守って行かなければなりません。
同時に、周囲の人に助けを求められたら、できるサポートをしてあげましょう。お互いに支え合うことで人との繋がりが豊かになって行きます。
WRAPはどんなことをするの?
WRAPは次のようなことをしていきます。
- 「元気に役立つ道具箱」をつくる
- 「いい感じ」の自分を見つける
- 「いい感じ」を保つための「日常生活管理プラン」をたてる
- 不調になる引き金と行動プランを立てる
- 注意のサインに気付く
- 深刻な乱れのサインに気付き対処する
- クライシス(危機)に陥った時の対処を考える
それぞれの方法について、詳しくは後程お伝えしていきます。
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