ADHD力向上委員会

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ADHDはクレジットカードを持たない方がよい理由

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ADHDはクレジットカードを持たない方がよい理由

ADHDを持っている人の多くは金銭管理を苦手としているのではないでしょうか。中には、クレジットカードで買い物をして、引き落とし残高が足りないという通知が着て初めて自分の貯金残高の少なさに気が付いたという人もいるでしょう。そんな金銭管理の苦手なADHDさんにはクレジットカードを使いこなすのは難しそうです。

 

ADHDはなぜ金銭管理が苦手なのか

ADHDは数字を見て、それがどれくらいの量なのか推測することが苦手です。

 

たとえば、100gの小麦粉が大体どれくらいの量なのかわかりますか?バケツに入った水から500ccの水をくみ出すことができますか?

 

お金も同じです。20万円の給料をもらって、家賃が6万円、光熱費が1万円だとします。13万円で食費や日用品費、交際費などをやりくりしようと思います。大体の人はそれほど切り詰めなくても、赤字になることは無いでしょう。

 

それは、お金を使うたびに「残りはこれくらいだな。」というイメージができるからです。ADHDの人の脳は、使ったお金や残金の量をイメージすることができないのです。

 

お金を管理しようとして、家計簿をつけていたとしても、数字を見ただけでは残金をイメージすることは難しいでしょう。実物のお金が実際に減って行くのを目で見ないと残金を実感することができないからです。

 

クレジットカードを持たない方がよい理由

毎月使えるお金を一気に引き落とし、お財布に全額入れておいていれば赤字になることは無いでしょう。現金払いであれば、現物のお金がないと物が買えないからです。

 

しかし、クレジットカードはお金がなくてもものが手に入ります。現金主義にして初めてお金の分量を実感できるADHDにとって、実感がなく、とりあえず無限に(限度額はありますが)使えるクレジットカードはとても危険なアイテムです。

 

クレジットカードの請求額が支払い能力を超えても、リボ払いを活用すればしばらくその場はしのげます。毎月定額払いのリボ払いは支払う側にやさしいように見えて、地獄の返済への入り口なのです。

 

リボ払いは毎月の返済額が一定なので、「欲しいものを安く変えた」と勘違いしてしまいやすいのです。一度リボ払いを経験してしまうと、つい何でもリボ払いを利用し、限度額いっぱいまで利用してしまった、という例は少なくありません。

 

そして、限度額に達するまでリボ払いを使った人は2枚目のカードをリボ払いのために作ってしまうことも多いのです。そうやっていつの間にかカードの返済が支払い能力をはるかに超える状態になってしまうのです。

 

怖い話なのですが、カード破産をする人のなかに、ADHDのために衝動性が高く金銭管理が苦手という人は多いのが現実です。

 

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