ADHDの怒りのコントロール6:「グラウンディング」で怒りから気持ちをそらそう
怒りは意識を向ければ向けるほど大きく膨らんでいきます。怒りを感じた時に、爆発しないためには、とっさに怒りから意識をそらして怒りのピークをやり過ごす方法があります。これが「グラウンディング」という方法です。
アンガーマネージメントの「グラウンディング」とは
アンガーマネージメントに置いて「グラウンディング」とは、「その場にくぎ付けにする」という意味合いがあります。
怒りは全ての意識を取り込んでしまいます。怒りを感じていると、他の事が目に入らなくなり、腹が立っていること以外目に入らなくなってしまいます。
怒りは、そこに意識を集中すればするほど大きく膨らんでいきます。
大きく膨らんだ怒りは、大きな爆発を起こします。
怒りの爆発は相手を傷つけ、結果的に自分自身も傷つけてしまいます。大切な人との関係が壊れてしまうかもしれません。
怒りは、冷静に対処する必要がありますが、それには時間が必要です。
怒りが爆発するまでのピークは、怒りを感じてから6秒間です。その間に怒りから意識をそらす方法は他にもいろいろありますが、「グラウンディング」もその方法の一つです。
「グラウンディング」の方法
「グラウンディング」の方法は、意外と簡単です。
強制的に、怒りとは関係のないことに意識を向けるのです。相手の服の花柄模様や手に持っているボールペン、コーヒーカップの柄、向かいの壁に飾ってあるポスターなど、なんでもかまいません。しっかりと注意を向け、詳細に観察します。
怒りに意識を向けることで、怒りのピークの時間をやり過ごすことができます。腹が立っていることから気持ちをそらすことで、想像以上に「スーッと」頭に昇っていた血の気が引いていき、冷静になれます。
冷静になれたところで、対応策を考えます。できれば、その場から離れた場所で時間をかけて、怒りを感じた事柄について、いろんな角度から考察を加え、どのような態度をとったらいいのかを考えます。
気持ちが転換しやすいADHDには、「グラウンディング」は意外と取り入れやすい怒りの対処法です。普段邪魔になっている、意識の転動を使って、怒りから意識をそらしてしまうのです。
スポンサードリンク