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ADHD力向上委員会

ADHDを楽しく生き抜くためのブログです

ADHDの併存症|生まれつきADHDに合併する障害とは?

ADHDの基礎知識

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ADHDの併存症|生まれつきADHDに合併する障害とは?

ADHDは生まれつき脳の機能に偏りがある障害です。ADHDは同時に他の障害を合併していることが大変多く、症状の現れ方をさらに複雑にしています。

 

知的障害

知的障害は知的な発達が全体的に遅れ、同じ年齢の子供のように出来ないことが多く、社会生活を送るうえで何らかのサポートを必要とします。

 

ADHDは多動な行動や、集中できずに学業に遅れが生じて知的な発達が遅れているのではないかと疑われることがあります。でも、ADHD単独の障害としては知的な遅れは起こりません。

 

ADHDの特性を持っていて、次のようなことにたいして明らかに同年代の子どもよりも遅れが目立つのであれば、ADHDに知的障害が併存している状態であると考えられます。

 

  • 言葉や文章での表現
  • 言葉や文章での理解
  • お金の計算
  • 時間の理解
  • 相手の行動を読み取る
  • 相手に合わせた行動をとる

学習障害

学習障害は知的な障害がないにもかかわらず、学校の勉強がなかなか身につかない障害です。

 

  • 聞く
  • 話す
  • 読む
  • 書く
  • 計算する
  • 推論する

このうち、2つ以上の項目で学習が難しいのであれば、学習障害の可能性があります。

 

ADHDは多動性や集中困難のために学習効果があらわれにくい可能性があります。しかし、ADHD単体の障害であれば、集中できるような環境をつくったり、理解しやすいように伝える工夫をすることで学習効果は上がるはずです。

 

ところが、ADHDの30%~50%に学習障害が併存しています。ADHDに学習障害を併存していると、「分からないから退屈して集中できなくなる。」⇔「集中できないから理解できなくなる。」という悪循環が生まれます。

 

ADHDに学習障害を合併しているときは、ADHDと学習障害の両方の特徴に配慮した対策をしないと学習効果が上がりません。

自閉症スペクトラム

自閉症スペクトラムは3つの特徴を持っています。

 

  1. 対人関係の形成が難しい「社会性の障害」
  2. 言葉の発達に遅れがある「言語コミュニケーション障害」
  3. 想像力や柔軟性に乏しく変化を嫌う「想像力の障害」

 

自閉症スペクトラムのとらえ方はまだはっきりと固定化されていませんが、大まかにいうと自閉症スペクトラムのうち知的障害を伴う時に「自閉症」、知的な遅れを伴わないときは「アスペルガー症候群」と診断されます。

 

アスペルガー症候群は興味や関心の幅がとても狭く、一度興味や関心を持ったことに対して並外れた集中力を発揮します。また、対人交流の餅肩が未熟であったり、一方的なコミュニケーションをとりやすい傾向があります。

 

ADHDとアスペルガー症候群の特徴はとてもよく似ているうえ、両方が併存していることもあり、診断を難しくしています。

 

強迫性障害

強迫性障害は無意味だとわかっているのに次の2つの症状が止まらなくなります。

 

  • 強迫観念:繰り返し思い浮かぶ不安や恐怖を伴う特定の考え
  • 強迫行為:手洗いや施錠の確認などの行為を強迫的に反復する

 

強迫性障害は大脳基底核、大脳辺縁系などの脳の特定の部分やセロトニンやドーパミンといった神経伝達物質の機能に偏りがあって起こると考えられています。思春期頃に発症すると考えられていましたが、じつは3歳頃から症状が起こっているのです。

 

ADHDと強迫性障害では、原因となる脳や神経伝達物質に共通点があります。両者が併存する確率は高く、強迫性障害のある人がADHDである確率は10%~30%と大変高くなっています。

 

トゥレット症候群

トゥレット症候群はチック症状を主症状とする遺伝性の障害です。チック症状は身体の一部の筋肉が反復的に動く「運動性チック」と声が勝手に出てしまう「音性チック」です。7歳から11歳頃に発症しますが、多くの場合一過性で症状は一年以内に軽快します。

 

トゥレット症候群は6歳~14歳頃までに発症し、症状はドーパミン遮断薬を使って治療することにより軽快していきます。

 

トゥレット症候群を引き起こす遺伝子とADHDの原因となる遺伝子には共通しているものがあると考えられています。トゥレット症候群の患者さんの50%~80%がADHDを併存しているという報告があります。

 

てんかん

てんかんは脳の神経伝達回路の一部に異常な興奮正体が生じ、意識障害やけいれん、脱力発作が起こります。はっきりとした原因は解明されていませんが、脳の機能の一部に何らかの障害があり、神経の興奮を抑制できないのではないかと考えられています。

 

てんかん発作をおこす人は、「てんかん波」と呼ばれる特定の脳波が見られます。ADHDの子どもの脳波にはこの「てんかん波」がみられる確率が通常の子どもよりも高いということが分かっています。

 

また、てんかんの子どもの20~37.7%にADHDが併存しています。

 

 

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