ADHDの怒りのコントロール22:気持ちが落ち着くグッズを用意しておきましょう
子供のころ、不安や悲しみ、怒りを感じた時、お母さんの手をぎゅっと握りしめたら落ち着いたという経験はありますか?これは、気持ちを落ち着かせるオキシトシンというホルモンが作用したためです。オキシトシンの分泌を促すような、気持ちが落ち着くグッズを用意しておくと、気持ちを立て直したいときに役に立ってくれますよ。
オキシトシンの働き
オキシトシンは、脳の下垂体後葉という場所から分泌されるホルモンです。オキシトシンが分泌されると、ストレスや不安感が緩和され、幸せな気持ちになれるのです。
オキシトシンは肌と肌が触れ合うようなスキンシップをした時に特にたくさん分泌されます。お母さんの手をぎゅっと握った時、肌から伝わったお母さんのぬくもりがオキシトシンの分泌を促し、不安な気持ちを和らげてくれたのですね。
恋人や配偶者がいる人は、普段からべたべたしてください、是非。お互いにオキシトシンを分泌させ合うことができて、ハッピーな気持ちになれますよ。
恋人や配偶者がいないという人は、同性の友人でも構いません。肌と肌が触れ合わなくても、親しい人と楽しいコミュニケーションをするだけでも、オキシトシンは分泌されます。
親しい人がいないという人は、日常で出会う人に親切にするとよいですよ。電車でおばあさんに席を譲ってあげた時、「ありがとう。」「いえいえどうぞ。」といったやり取りだけでも、幸せな気持ちになりませんか?それもオキシトシンの作用です。
動物でもいいんです。ペットと触れ合う事でも、オキシトシンは分泌されますよ。
オキシトシンを分泌させるもの
イライラしているとき、人とかかわること自体が煩わしいと感じることもありますよね。情緒不安定なまま彼と会ったら、喧嘩してしまいそうだというときもあります。
一人で何とか気持ちを整えたいときは、オキシトシンを分泌させてくれるものに頼りましょう。
アロマ
ローズ、オレンジフラワー、バイオレットの香りは、オキシトシンの分泌を促すことが分かっています。
化粧品メーカーのメナードの研究では、ローズやオレンジフラワー、バイオレットの香りを嗅いだ5分後には、唾液中のオキシトシンの分泌量が1.8倍に増えたそうです。
オキシトシンには、美肌効果もあるみたいですよ。
アロマは、天然の精油を使ってくださいね。人工においにはアロマの効果は期待できません。
半身浴
腰を温めるとオキシトシンの分泌が増えることが分かっています。半身浴で、下半身をゆっくりと温めると、副交感神経が働いてリラックス効果も期待できます。
天然精油の香りを含んだ入浴剤を使うと、アロマと温熱のダブルの効果が期待できそうですね。
マッサージ
太ももの内側をマッサージするとオキシトシンの分泌が増えるようです。献身効果の高いマッサージクリームを使うと太ももがスリムになって一石二鳥かもしれませんね。
クッションや抱き枕
抱き枕を抱くと落ち着くというのも、オキシトシンの効果ですね。クッションや抱き枕は、ふわふわもちもちとした感触のものがおすすめです。抱きしめた時に包み込まれるような感触が、人の肌に触れた時の感触ととても似ているので、オキシトシンの分泌をしっかりと促してくれますよ。
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