ADHDを3つのタイプに分けるのはあまりにも大雑把すぎる
ADHDを3つのタイプに分けるのはあまりにも大雑把すぎる
ADHDは3つのタイプに分けられています。日本では、みんなが知っている「ドラえもん」の登場人物に例えられています。でもADHDの特徴の現れ方にはとても個人差があり、タイプ別に分けるのはなかなか難しいかもしれません。
不注意優勢型(のび太型)
不注意で集中できなくて、忘れ物が多い。のんびりとしていてADHDと聞いて連想するような落ち着きのなさは目立たない、まさに、のび太君のようなタイプが不注意優勢型です。
女性に多いタイプで「おっとりしている」「おとなしくて目立たない」という評価をうけて育つことが多いのですが、目立たないだけに問題が表面化せずADHDだと気付かずに大人になってしまうケースが多いのです。
多動性・衝動性優勢型(ジャイアン型)
落ち着きがなく、衝動的ですが、不注意さは目立ちません。貧乏ゆすりなど常に体のどこかを動かしている人も多いでしょう。子供の頃は授業中歩き回ったり、カッとなって喧嘩したり乱暴者だと思われがちです。問題行動が目立つため、比較的早い段階でADHDだと診断されることが多いです。
まさにジャイアンのような人です。ジャイアンがそのまま大人になったらどうでしょう。「腹が立ったから」といってのび太君を殴ったら傷害罪で捕まってしまいます。
ADHDの多動性や衝動性は大人になるにつれて抑制できるようになるケースが多いのですが、特徴が強いまま大人になってしまうと、警察のお世話になってしまう可能性が高くなります。
混合発現型
不注意優勢型と多動性・衝動性優勢型がどちらも目立つタイプが混合発現型です。ADHDの8割が混合発現型だといわれています。
のび太の特徴とジャイアンの特徴が混ざると、どうなるのか?
想像することはなかなか難しいのではないでしょうか。ADHDの8割がこの「特徴を想像するのが難しい」タイプなのです。それ故、特徴の現れ方は大変個性的です。不注意なのにうろうろ動き回る人、のんびりしているようで思いついたことにすぐに手を出してしまう人など。
特徴が個性的に現れるということが、ADHDの早期発見を邪魔しているのかもしれません。
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