ADHDのための予定を忘れない対策
ADHDは予定を忘れてすっぽかしてしまうことがよくあります。仕事の予定をすっぽかしてしまったら信用問題にかかわりますし、友達との予定を忘れてしまっていては友情にひびが入ってしまいます。予定を忘れないためには、約束を2重3重に書き留めて記憶の抜け落ちをガードする工夫が必要です。
記憶をいろいろなところに書き込んでおく
ADHDは自分の脳だけに記憶を残しておくことは無理だと自覚しましょう。自分の脳に記憶をとどめておくことができないのですから、いろいろな機能を使って記憶を補っておく必要があるのです。
まず、メモは常に持ち歩き、いつでも書き込めるようにしておきます。頼まれごとは頼んでいる人の目の前でメモを取り、復唱して確認します。復唱するのは、せっかくとったメモの内容が正しいか確認するためです。ADHDはそそっかしいので間違った内容をメモってしまうことも多いのです。
メモった内容は、スケジュール帳、スマホやパソコンのスケジュール管理機能、カレンダーに書き出します。
目に付くところに予定を書いておく
デスクの目に付くところに付箋コーナーを作っておくといいですよ。付箋は時系列に並べるようにして、終わった予定ははがして捨ててしまいます。大事な予定を常に同じ場所に書いてあるということが定着すると、予定を確認する習慣もつきます。
大切な予定は頻繁に話題に出す
絶対に忘れてはいけない用事ほど、頻繁に話題に出しておきます。口に出すことによって記憶に残りやすくなりますし、他の人の記憶にも残ります。話をするときにもし予定が間違っていたら修正してくれる可能性もあります。ナイスなアドバイスをくれることもあるでしょう。
約束の前日に確認メールを送る
約束の前日に、「明日2時に○○で待ち合わせでしたね。○○を持っていくお約束でよろしかったですか?」など、確認のメールを送っておきます。前日に確認作業をすることで、約束を忘れにくくなりますし、先方と日時の確認を行うことで「うっかり時間を間違えた!」というミスを防ぐことができます。
人に頼る
記憶を補ってくれるちょっとおせっかいな人が近くにいると助かります。できるだけ予定はオープンにして、周囲から指摘してもらえる環境を作りましょう。
人に頼る時には、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。いろいろ迷惑をかけることがどうしても多くなってしまうのがADHDの悲しい性なのです。助けてもらったら感謝すること、誰かが困っていたら助けること。人のつながりを大切にしましょう。
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